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祗園祭2008 〜宵山 vol.4
 
〜 屏風祭の賑わい 〜

引き続き7月16日、祗園祭・宵山の様子をお届けしています。
前回は、美味しそうなもんをレポしつつ錦小路通を通りました。宵山編・最終回の今回は新町通の屏風祭の様子をお届けします。

山鉾の位置関係がわかるようにリンクを貼っておきます。
@まけ作成の「山鉾&巡行コースMAP」→

上り観音と下り観音
錦小路通から新町通を北上する。まずは「南観音山」(新町通蛸薬師下ル)。

「南観音山」は通称“下り観音”。
「北観音山」や「岩戸山」と同じく「舁山 (かきやま)」を「曳山 (ひきやま)」に改造している。7月16日、宵山の深夜に行われる行事“あばれ観音”で知られている。

南観音山
南観音山の駒形提灯。
今年から蛍光灯になりました。どう?

ご神体の楊柳観音を布でグルグル巻きにして蓮台に乗せ、豪快に振り回す。由来ははっきりわかっていない。一説に「北観音山」のご神体である、こちらも楊柳観音さまへの恋心をあきらめさせ、巡行時に大人しくしていただくため、とも。なんにしても、観音さまには迷惑な話。

南観音山_囃子

「南観音山」でも鉾上でのお囃子を聴く。全部一緒にきこえるかもしれないけど、祗園囃子は各山鉾によって少しずつ違う。こうしていくつか聴いていると、何となく違うなぁと思うようになってきた。

南観音山_唄
お守りどうですかぁ、粽どうですかぁ〜。

ここでも、子どもたちの“お守り授け唄”。祗園囃子や駒形提灯と同じく宵山の風物詩の一つ。

北観音山
やっぱり蛍光灯は明るいねぇ。

続いては「北観音山」(新町通六角下ル)。

北観音山_囃子
豪華な見送りや水引。

もともと、山鉾巡行は“先の祭り”と“後の祭り”の2回に分かれていた。“後の祭り”で先頭をきるのが「北観音山」(ちなみに「南観音山」がしんがり)。なので、通称“上り観音”。

北観音山_登り鉾
「北観音山」は関係者以外上れない。
…。ええなぁ〜っ、私も上りたい!

長刀鉾など見るべきものは“先の祭り”で出尽くしているので、「後の祭りで見ればいっか」と思っていると、後悔するで。

ということで“後の祭り”という言葉ができたという説があるけど。そんなことないやん、すっごい豪華やん!と思う。

新町通の屏風祭
宵山名物の一つ、「屏風祭」
旧家が秘蔵の屏風などの美術品、織物などの工芸品や書画骨董の類を道行く人に公開するというもの。

なんでも明治期頃から始まったものらしい。ここでは新町通、とくに「北観音山」付近の様子を。

屏風祭_藤井絞01?
涼しげな夏座敷の演出。
一番奥にポチッと見える3つの白い点が
舞妓ちゃんのお顔と花かんざし。

ある呉服会社 (藤井絞さんやったかな?) では、芸舞妓をよんでの宴会が始まるところ。いや〜、さすがですなぁ。

屏風祭_藤井絞?UP左
座敷右手のアップ。

手前には四季の風景に花や鳥を描いた屏風。奥にも、もう一つ屏風がありますね。間の着物は、黒地に松竹梅模様。婚礼衣装でしょうか?

目隠し的に置かれた写真左側の生け花はヒオウギ。なぜかは知らないけど祗園祭の時期に活ける花、ということになっています。

屏風祭_藤井絞?UP
今度はお座敷左手のアップ。

反対側は海辺の風景を描いたものか? たなびく金雲から垣間見える紺碧の海。浜辺には松が生え、鶴が遊ぶ。これも結婚式とかに使うものでしょうか?

手前はミニ鉾。宵々山の「岩戸山」や宵山の仏光寺通辺りでも見かけましたが、「屏風祭」のために作られたものなんでしょうかねぇ? とても立派なものです。

屏風祭_吉田家
吉田家、二階の様子と行き交う人々。

公開されるのは書画骨董だけではありません。吉田家では今回初めてコンテンポラリー・アートが展示されました。ご当主が造形作家・麻谷宏氏の作品に出逢って感動され、長年温めてこられた企画を実現されたそうです。

残念ながら暗すぎて撮影できませんでしたが、麻谷氏の作品は築100年という町家にスルリと馴染んで全く違和感を感じませんでした。

屏風祭_松坂屋

吉田家のお向かいには松坂屋さん (松坂屋京都染織参考館)。

屏風祭_松坂屋、鎧01
陣羽織ってモダンなデザインですね。

屏風祭_松坂屋、鎧up
紫威胴具足 (むらさきおどしどうぐそく)。
江戸前期。稲葉家伝承 (?)

公開されているのは鎧や陣羽織、屏風、小袖…。鎧には紫の色が鮮やかに残っています。

屏風祭_?
こちらは呉服会社とかではなく、普通のお宅。



「扇の的」 (マウスオンでUPに)。

こちらは源平合戦を描いた屏風。一つ目は「屋島の合戦」。
数多くのエピソードから描かれているのは、『平家物語』の名場面“扇の的”。

――夕刻の休戦時、平家の船団から進み出たのは美女が乗った小舟。手招きし竿の先につけた扇の的を射てみよ、と挑発する美女。源氏軍から選ばれたのは那須与一。神仏の加護を頼み、ひょうと射た矢は見事に扇を射抜く。扇は宙を舞い、ほとりと海面に落ちた。平家滅亡を象徴する場面。

屏風祭_源平02
鵯越の坂落とし。断崖絶壁を駆け下りる義経軍と
敵の奇襲にあわてふためく平家軍。

対するは「一ノ谷の戦い」の名場面、“鵯越の坂落とし”。
――平家の陣の背後に回った義経軍。切り立った断崖絶壁から二頭の馬を落とした。一頭は足を挫いたが、もう一頭は無事駆け下りた。それを見た義経は「心して下りれば大事ない。続け!」と先陣をきって駆け下りた、というお話。

屏風祭_01
見学の順番待ち。

「北観音山」を通り過ぎ、「八幡山」(新町通三条下ル) へ。

屏風祭_源平02
邦楽をしたはるらしく、お筝が。

「屏風祭」は大店の呉服屋さんとかではない普通のお宅でも行われている。フツーとはいえ、かなり立派なお家。突き当たりに見えるのは葭戸。その向こうが座敷になる。

屏風祭_03

見世の間の奥には、屏風がもう一つ。
扇を持って踊ったり、長刀を持っていたり。いろんな人物が描かれた屏風です。暗いくて見えないですねぇ、すんません。

屏風祭をのぞく
屏風祭をのぞく人たち。

「屏風祭」を中から見てみると、こんな感じ。毎年のこととはいえ、夜遅くまで騒がしいし、落ち着かないでしょうねぇ。それでもこうして大事なものを見せてくださることに感謝しています。おおきに^^。来年もまた、よろしゅう。

。・:*:・゜☆ 。・:*・・゜☆ 。・:*:・゜☆

人ごみを避けて、また“あばれ観音”や“日和神楽”を見るのに、今から宵山にやって来る人たちも大勢います。賑やかで名残惜しいですが、私の宵山はここまで。また、来年。

屏風祭_RAAK
RAAKさんの手ぬぐい。
昭和初期のデザインとは驚きのモダンさ。

時刻はもうすぐ21:00。
それでは、RAAKさんの手ぬぐいに見送られながら帰ります。17日の巡行が無事終わりますようにと願いながら。

〜 * 〜 * 〜 * 〜

久し振りに生で聴いた祗園囃子。数日間耳に残っていました。次回は神幸祭を、ちょこっと。私の7月は、それでやっと終わります〜。 (@くみ)

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author:miu-miu2, category:京の祭り, 21:03
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