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「セブン」でバリスタ修行!?
皆様、ご無沙汰しております。ワタシの書いた前回ブログから2ヶ月以上も経っておるわい。ほっほっほっ!
今回は昨年の蔵出し。せっかくの貴重な体験やし、載せなきゃ!と思いつつもサボって忙しくて、なかなか記事に出来なかった分です。

烏丸今出川から四条までの道のりを歩く――。
他に寄り道をすべき場所がない限りは車のない御所を突っ切って丸太町通りに出る。そこから烏丸通を真っ直ぐ下ルか、少し東に逸れて寺町通りを邁進します――やん。。。普通わっ!

それが何を思ったのか、@くみ姐の今日の気分は、烏丸丸太町から西へ西へと流れるように逸れてゆく…。

目的地は四条のハズやのに、どーゆーこと!? どこへ行くのかと問えば、あてのない散歩とのたもうた。散歩だとー!? あのぉ…。一応、用事があるのは「四条」なんですけど? でも、こうなったらワタシがいかに「面倒くさい」と訴えても、無駄。

しゃーなく諦めてついていくワタシ…。でも、犬も歩けば棒にあたる。“みうみう”も歩けばネタにあたる。こういう時に最高のネタが転がっているものなのだ。

何の変哲もない住宅街。京都では珍しくもなんともない古い民家が建ち並ぶ。そこにポツンとさらに古めかしい喫茶店が…。

 @まけ:あっれ〜?「セブン」?って…もしかして“あの”?
 @くみ:あーそういや「セブン」ってこの辺やもんなぁ!

そう、「セブン」とは、“あの”「セブン」!
知っている人は知っている。喫茶店やコーヒーがお好きな人なら尚更、名前くらいは、聞いたことがあるだろう。京都を代表する、昭和純喫茶の1つで、一度は行ってみたいと思っていた名店である。


「セブン」外観。入口右横にある大きな白い物体は
なんと!昔のストーブだとか。

ちなみにワタシたちは、自他と認める大の“昭和喫茶”好き。その為にHPを立ち上げたと言っても過言ではない。

 @まけ:ウズウズ♪ (((*Φ▽Φ*))) ワクワク ♪
 @くみ:(そ、その目は…)い…行きたいの… (^_^;) ?
 @まけ:(゚▽゚)(。_。)(゚▽゚)(。_。)ウンウン♪
 @くみ:さっきまで面倒くさそうやったのに…現金なヤツ…。

昭和異空間「セブン」。
空前の「いざなぎ景気」と云われた昭和38年。室町界隈の呉服問屋でごった返ししていた頃に「セブン」は生まれた。

元はお寺だったという店。外観から小さな店かと思いきや、入ってすぐの吹き抜け天井にビックリ。見上げるとガランとした空間がよろしくて、ここへ座りたかったが、生憎、先客が。思い切って中へ入ってみると、目の前には昭和時代が広がる。

てかてかした茶色の丸椅子がカウンターに並ぶ。昔ながらのでっかい縦長クーラーが後ろに構えている一番奧のテーブル席へ。赤い大きな椅子に座って一息ついたその時、ダイヤル式の黒電話が、けたたましく鳴った。なんとも懐かしい雰囲気は、創業当時から変わっていなさそう。


「昭和まどろみ喫茶」とはまさにここのこと。

そんな昭和な雰囲気の店内を彩る音楽は、洒落たボサノバ。こんなまどろんだ午後にはぴったりの優しい小野リサさんの声が、心地よい。

メニューはコーヒー、紅茶、ココア、ジュースとドリンクのみ。当然、ホットコーヒーを注文。


立ち上る湯気。コーヒーの微香に癒されますです。

ミルで挽いたばかり豆をネルドリップで淹れたコーヒー。その横についているチョコレート2つ。どこまでも昭和なシチュエーションが泣かせる。ちなみにこの時のチョコの味は、ビター、紅茶、ホワイトだった。

挽き&淹れたてのコーヒーは、深みがあって濃いが軽い。後味がスッキリとしたキレのよい味わい。そんな表現じゃイマイチわかんないという人には、そうやなぁ…。今まで飲んだコーヒーの中なら“クンパルシーター”の味に一番近いかなって言ったらわかるかな???

@まけ、後継者に選ばれる!?
チョコをおつまみに美味しいコーヒーを飲みながら、大好きな小野リサさんの音楽に、自然と身体がリズムを刻む。昔も今も、こうやって色んな人がコーヒーブレイクを愉しんでいたんだなぁ。。。なんて昭和気分を満喫していると…。

 マスター:よかったら、1回コーヒー淹れてみるか?

え? 今、なんか恐ろしいご冗談を言いましたか? マスター???

 マスター:教えたげるから、ここ来て淹れてみよし。

マスターの指導の元、初のバリスタ体験ですかっ!?
このとんでもない、怖いモノ知らずなマスターの申し出に。

 @まけ:こんな機会ないから、ちゃんと写真撮ってねっ!
 @くみ:ハイハイ。わかってるから、気ィつけな火傷するで。

ってなワケで。不肖ながら、このワタクシ。
張り切って「セブン」の厨房カウンターで、美味しい(?)コーヒーを精魂こめこめ、淹れさせていただきまっすっ ホットコーヒー

大きなネル網の中には挽いたばかりのコーヒー豆。銀のコーヒーポットを片手に(これが結構重いぞ…)、お湯を少ぉ〜しずつ注いで…いきたいんですが、なかなか…。

 マスタ:大丈夫やから、怖がらんと淹れてみ。
 @まけ:って言われても…。あーっ!今、お湯入れすぎた!?
 マスタ:んな騒がんでも大丈夫や。火傷だけはせんようにな。

蒸らすために途中一旦お湯を注ぐのをやめて、お湯が全部、下に落ちるのを待ってから、今度はノンストップで注いでいきます。次第に膨らんでいく特大“おまんじゅう”。

 マスタ:ゆ〜っくり「の」の字を描くように。そうそう。
 @まけ:む、難しいよぉ〜!うまいことまわせへーん。
     もーちょっと“背”が欲しいよー(><)。。。
 マスタ:背ぇ、関係あらへんがな(苦笑)。



@まけ大奮闘の大騒ぎに@くみ姐笑って写真撮影。
マスターも軽いつっこみを忘れない…。

きっとこの騒ぎを聞きながら、他のお客さんは『もしや、わてがアレを飲むのかな…』と不安がっていたことでしょう。私の淹れたコーヒーを飲んだ方、いらっしゃったら、ゴメンなさーい。。。

 マスター:はい、ありがとう。あとはやるさかいにな。
      後で自分が淹れたコーヒーを味見させたげるから。

ほどなく。ワタクシが淹れたコーヒーが運ばれてきました。うぅ…自己責任で飲むみたい…。@くみ姐も毒味させられるのですね…。2杯目のコーヒー(しかもコレ。。。)大丈夫かなぁ…。

 マスタ:どうや?初めて自分で淹れたコーヒーは?
 @まけ:…なんか、マスターの淹れたヤツと違う〜。
 マスタ:んなワケあるかいな(大笑い)。

マスター曰く、新鮮な同じ豆とお湯の分量さえ間違わなければ誰が淹れても味は同じだという。でもやっぱり、何十年も培われていた熟練の腕とは違うハズ。そういうワタシに、マスターは笑いながら畏れ多いことをおっしゃった。

 マスター:高い和食の店かて、ええ材料使こてるさかいにや。
      材料がええと板前が誰でも美味しいに決まってる。

い、いくらなんでも、それはちょっとぶっちゃけすぎでわ。。。勿論、材料は当然ですが、やっぱり板さんの腕が一番だと思うんですけどー。

それを言えるのは絶対の自信があるから。最高の腕を持った人だからこそ言っても、納得できる言葉だと思うんですよ。

「創業当時からずっと同じ豆やから、業者さんとの長い間の信頼関係が成り立っているからこその味や。だからちょっとでも豆や分量を変えたら、コーヒーにうるさいお客が許してくれへんしなー、気が抜けへんわな」
…と、笑顔で語るマスター、かっこいいです グッド

今はコーヒースタンドを始め、新しいお洒落なカフェがアチコチに出来た。それが破格の値段でも、そこそこ美味しい。

でも、みな似たりよったりの味だなぁと思う。印象に残らない。前に@くみ姐が「けむたい味」だと言ったことがある。当時、あまり飲めなかった@くみ姐だからこそ、敏感にかぎ取ったコーヒーの味の違い。この「けむたい味」という表現を、マスターは何となく理解してくれた。

確かに美味しいコーヒーを出してくれる店は増えた。まずいコーヒーという表現は、もう今の時代には相応しくないかも知れない。でも別にここだけでしか飲めない味というわけでもない。

「セブン」のように、“ここだけの味”を出してくれる喫茶店は、もう数える程度しかない。

不景気も相まって、消えていく名店は多い。第一に継ぐ人がいないということ。「セブン」もマスターの代限りだ。「セブン」だけではない。昭和という時代を担ってきた「みゅーず」はもうない。「学士堂」も現在、休業中で危うい。「クンパルシータ」「まる捨」、みな、今の代を限りに終わっていく…――。

今、京都から“昭和喫茶”が消えていく。一杯のコーヒーがもたらしてくれた色々な人の想い出が、こうして消えていこうとしている現実を重く受け止めながら、ワタシの淹れた「セブン」のコーヒーを飲んだ2人なのでした。

「セブン」へのアクセス
【住所】中京区押小路通西洞院東入ル北川
【電話】075-231-6766
【日時】8:30〜17:00/日・祝休
【交通】地下鉄東西線「二条駅前駅」下車、2番出口から徒歩6分



ちなみに。コーヒー1杯300円です。今のこの時代、これだけ美味しいコーヒーやのに300円とは破格すぎる!
しかもワタシが淹れたとはいえ、2杯ずつ飲んでいるにも関わらず300円って…。採算合わないのでわ。。。

 @まけ:え?ホンマに300円でいいんですか?
 @くみ:だって2杯ずついただいたのに?
 マスタ:2杯って、1杯は淹れてもらったんやから(笑)。

いえいえ、だって。ワタクシ、ただのド素人ですのよ?
指南料、払わなあかんくらいとちゃいますのん。。。

こんな機会にはもう巡り会わないかもしれないと思うと、感無量です。楽しい時間と楽しいお話を聞かせていただいて、ありがとうございました m(_ _)m。

。・:*:・゜☆ 。・:*・・゜☆ 。・:*:・゜☆

かなりご機嫌さんで、広い御池通りを東へ歩くワタシたち。

@まけ:それにしても、なんで淹れさせてくれはったんかな?
@くみ:さあ。。。「セブン」の後継者探しとちゃう?
@まけ:え!?じゃあ、ワタシが選ばれたんかな!?
@くみ:それは偶然。たまたま。マスターの気まぐれ。
@まけ:…………。

〜 * 〜 * 〜 * 〜

実は。。。
「セブン」のすぐ近くに、前ブログの「御金神社」があります。
そう!@くみ姐の真の目的地は最初っから「御金神社」で、「セブン」は通りすがりだったんです。

後ろ髪をひかれる思いで「御金神社」に行ったものの、この時すでに@まけの頭は「セブン〜♪セブン〜♪」という歌で頭がいっぱいで、「御金神社」のことは殆ど覚えてへんかったりして。。。
それで、やっぱりどうしても行っておこうという意見が一致して、来た道を戻って「セブン」へと行ったという経緯がありました。

でもこれって今思うと、「御金神社」のご利益だったのかなぁ!? (@まけ)

関連ブログ記事
「御金神社」と「クローバー」 (08.12.30)
霊験あらたか。「御金神社」でお金持ち!?

レトロ喫茶
“みうみう”のHP「おいでやす京都どっとこむ」内のレトロな喫茶店をご紹介したページ。

京都で珈琲―京のカフェ、ホントのイイとこ厳選しました (京都ふせん本シリーズ)
京都で珈琲―京のカフェ、ホントのイイとこ厳選しました
(京都ふせん本シリーズ)

喫茶店&カフェは文化だと思う。

 「京の明日」は京都で行われる行事予定、
 「町をぽてぽて」は京の町歩きレポ、
 「御所でごそごそ」には御所散歩の様子
 「“いちらぁ”です」は知恩寺・手づくり市のレポ、
 「@まけのコロたま!」には
   “京の通り名”など、@まけがギモンに思ったこと。
なんかを書いていま〜す。よかったら見てね♪

京都 金剛能楽堂 能楽師と学ぶ舞台体験
貸切で「金剛能楽堂」の特別な空間を体感! 能の世界へ。

見る 京の町歩き情報は、
  とっても便利なリンク集 「京都便利帳」でチェ〜ック!
  京都の交通機関 バス は、→
  京都の社寺名跡は、→

冬の京都へ、おこしやす!“みうみう”のwebサイト「おいでやす京都どっとこむ」〜京のええとこ、うまいもん〜 もヨロシク!

おうち「おいでやす京都どっとこむ」は →

ウルトラマン「セブン」が好きです♪ そんな2人に1票。

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author:miu-miu2, category:大好き!喫茶店&カフェ、甘いもん, 10:50
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Comment
この記事を読んで真っ先に思いだしたのは、裏寺にあった
「はなふさ」今は天王町の方で息子さんが新しいお店をしておられるようですが・・・京都市内にここから巣立ったマスターもたくさんおられるはず。
@まけさんポットからのお湯の出が太いようで、これを練習すれば上手に淹れられるようになりますよ。
きさとぱぱ, 2009/01/13 9:23 AM
。。。行った事あるぞ。
ブログ始める前だ。。。この看板間違いない。

すっごい長居しちゃった覚えがあります。
久しぶりに行きたくなっちゃった!!

カフェ的なものが増えているので。
逆に昭和喫茶とか喫茶とよばれるものが少なくなってますね。
有名な喫茶より町になじんでいる喫茶が恋しいなぁ。。

@まけさんのあたふたぶり?がちょっと想像できます(笑)
まめ, 2009/01/13 11:03 PM
きさとぱぱさん、こんばんは。

裏寺の「はなふさ」さんは、私の母のご近所さんでした。小学生が行くとこじゃないのに、よく遊びに行ってたらしいです。

めちゃくちゃ美味しいココアがあって、初めてココアというものが美味しいものだと知った店だと言っております。

私も一度、行ったことがありましたが、見事に年配の男性ばかりでした(笑)。

ポットはあの大きなものの中に、たんまりお湯が入っているわけですから、結構手首に力がいったんですよ。だから持ち上げて、お湯を入れるのが精一杯で、とてもとてもコントロールまでは制しきれませんでした〜。
@まけ, 2009/01/13 11:24 PM
可愛いまめさん、こんばんはー。

行ったことありますか。
ここは玄関すぐの席がいいんですよね。吹き抜けの天井から、かすんだ光が差し込んでくる感じが、レトロで。

残念ながら先客がいらっしゃったので、奥の席に座ったのですが、そのお陰で、こんなに貴重な体験をさせていただいたというわけです。

お洒落なカフェもそれはそれでいいんですけど、私は珈琲というものは味だけではなく、香りも楽しむものだと思っているので、残念ながら今のカフェには芳醇な珈琲の香りを楽しませてくれる…とまではいかないですねぇ。。。

…って何をえらそうに語ってるんだ、ワタシよ。
どっちにしろ、珈琲を淹れる人を尊敬しましたわ(笑)。

@まけ, 2009/01/13 11:30 PM









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