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東寺へ行く〜かい? グッときたブツ 編
 
生まれ 生まれ 生まれ 生まれて生の始めに暗く、
死に 死に 死に 死んで 死の終わりに冥(くら)し
(空海『秘蔵宝鑰』)

いよいよ「東寺」の境内へ
「観智院」で枯山水のお庭を充分と堪能させてもらった“みうみう”。このまま五重塔のある境内へと向かう。いよいよ『魅惑の密教寺』の真髄に入るんですよっ! そしてやはり、メインディッシュは最後に食べたい。

東寺のシンボル「五重塔」
高さ約55メートル。日本一の高さを誇る東寺の五重塔。
塔はサンスクリット語で“ストゥーパー”を意味する。いわゆる“卒塔婆(そとば)”のこと。釈迦の遺骨である舎利(しゃり)を納めるお墓として造られたものである。


実は世界遺産だよ。東寺の「五重塔」。

塔のてっぺんにある相輪は装飾ではなく、ここに仏舎利を納めるのだ。中は一層から五層まで空洞になっていて、いわゆる“五階建て”ではないらしい。

その高さ故、落雷による焼失は多いらしいが、地震国の日本の中にいて、地震による倒壊は今までに例は見ない。上下の層が互い違いに振動し、揺れを吸収するようになっているという実に優れた耐震構造なのだそう。

ちなみに、“世界最古”の五重塔は奈良の“法隆寺”にあるものだが、この法隆寺の五重塔も倒れない造りだとか。と、いうことはですよー!
最初に造ったその時から、五重塔は倒れないように造られていた、という結論に自ずと辿りつくのですが…。これはちょっとした『謎』のようにも思えます。

あの“阪神・淡路大震災”でも、兵庫県内にあった塔は1つも倒れなかったという。
恐るべし、日本建築、宮大工の知恵。。。

残念ながら、今回は外からのみの観賞となりますが、まずはコレを見て東寺にいるのだということを実感する。
毎年秋の特別拝観時の11月1日〜11日に公開されるらしく、中を見たければ、その日を見計らって行って下さいねん。。。

おもむろに「金堂」へと入る。
桃山時代の代表的建築であり、東寺一山の本堂にあたる「金堂」。中に入ると、三躯の仏像が静かに在(おわ)します。


「金堂」の「薬師如来」様。
この後、衝撃の事実を知ることとなる。
※写真はパンフレットより

真ん中の薬師如来の台座の周囲には、それを支えるかのように十二神将が。そして左右には月光菩薩日光菩薩

薬師如来の正面にある、桟(?)にちょっと腰をかけて、しばしじっくりとその安らかなお顔を拝します。

  御仏(みほとけ)は 眼(まなこ)を閉じて
     御名(みな)よべば さやかにいます 吾が前に


その静かな御姿に、思わずそっと唄ってしまうのは、仏教校出身ならでは(音楽の試験の歌だった)。

見ているだけで、心が落ち着きます。ただ落ち着きすぎて、こちらの眼が閉じられて行きそうですが…。

光と闇の聖なる空間「講堂」。
「金堂」で思いのほか、静かな時間を過ごせましたが、いよいよここからメインです。
感動のご対面に期待を高め、興奮覚めやらぬ“みうみう”。特に@くみ姐の熱狂ぶりは凄まじく…。

でも、それも仕方有るまい。
ここ東寺の境内にある「講堂」には、この世のものとは絶対に違うという美しきも麗しいあのお方が在わすのであるからして…。
な〜んて、アラフォーな私たち。。。


この中に在るのは1つの「宇宙」です。

空海密教・立体曼陀羅図!
厳かに扉を開けた瞬間、ワタシの心は躍りに踊る。これこそが密教の醍醐味。密厳浄土の世界! 空海の世界の賜物、立体曼陀羅図だ!


仏というより、華麗なる神々の立体曼陀羅図。

真ん中の大日如来を囲むように、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、そして帝釈天と、全部で二十一躯の仏像が安置されている。その内、十五躯は平安時代前期を代表とする、我が国密教像の代表作。

やーん。。。ステキすぎるぅ〜!!!
“三十三間堂”も“清水寺”も、奈良の“興福寺”も、いっぱいいっぱい仏様が名並んでいて、見ていてすっごく楽しかったけど、ここはそれを上回ります。高野山の“金剛峰寺”以来の大興奮ですっ!

インドラ様にグッとくる。
その中でも日本最上にして最高「美仏(びぶつ)」として、名高い仏様がいる。
このお方に逢うためだけに、今日ここに来たのよと言っても、ぜーんぜん支障ありません。ええ、過言ではないから。

それは、向かって左側。入口に近い梵天様(このお方も美しい)とは全くの対角におりまする(よーするに一番遠いのだよ)。
四天王であらせられる増長天と広目天の間に、そのカッコ麗しいお姿を魅せておられる。


日本有数の“美仏”として人気が高い「帝釈天」様。

このお方が噂の帝釈天様よーっ!

ときめき きゃああああっ〜ラブ ラブ ラブ

どの角度から見ても、その精悍なお姿は褪せることはありませんっ! さすが、あの“みうらじゅん”さんが、グッときたブツ(仏)と言わしめただけはあります!

帝釈天はもともとインドの神様で、雷帝インドラ。漢字では、因陀羅と音される。ヒンドゥー教の最高神の1人に数えられる。梵天とは深い関わりを持ち、仏教では諸天の中でも、重要な地位にあたる。

動物の上に座るという独特のスタイルは、日本独自の密教像とされるらしいが、この帝釈天様も、象の上に鎮座されている。

六牙の白象の上に左足を踏み降ろして座り、右手には伐折羅(金剛杵)左手は拳を腰にあて、鎧をつけて宝冠をかぶっている。


凛々しいお顔に、惚れた女(男もか!?)は数知れず…。
※写真はパンフレットより

こんなカッコイイ人はこの世にはいらっしゃらない。間違いなく、今まで見たカッコ美男子・ナンバーワンである。

「東寺(教王護国寺)」へのアクセス
【場所】京都市南区九条町1
【日時】夏時間/3月20日〜9月19日
     8:30〜17:30頃
    冬時間/9月20日〜3月19日
     8:30〜16:30頃
    宝物館特別公開
    春季/3月20日〜5月25日
    秋季/9月20日〜11月25日
【交通】近鉄「東寺駅」から徒歩5分

@くみ:帝釈天様、ああ…なんて美しい…(ウットリ)。
    あっ!私、暫くお側で見てるから好きに見てて。
@まけ:ほーい(私はこの全体像がたまらないぃぃぃ)。

人それぞれ見どころは色々ではあるが、『魅惑の密教寺』には帝釈天だけではなく、ステキなブツがいっぱい〜!

そんなワケで、みな、東寺へ行く〜かい(空海)? 

。・:*:・゜☆ 。・:*・・゜☆ 。・:*:・゜☆

ところで、今まで肝心なことに気づくどころか、全く考えていなかったことが発覚。

@くみ:ところでさぁ、東寺の御本尊でなんな〜ん?
@まけ:…そういや…知りませんわー。なんやろ〜???
@くみ:まだ公開されてへんのかな? 見てへんやんなー?

 (パラパラとパンフレットを見る@まけ。)

@まけ:…あのぉ〜…。“薬師如来”…らしいですよ…。
@くみ:あ、そうなん? どこにもいはらへんかったやんなぁ?
@まけ:いはりましたやん! 思いっきり!「金堂」に!
    ど真ん中に!(しかも唄ったてやん…ワタシよ…)。
@くみ:ΣΣ( ̄◇ ̄;) あわわ……。。。

東寺の御本尊は本堂である「金堂」に在わす“薬師如来”様ですよ、皆さんっ!

〜 * 〜 * 〜 * 〜

皆さんは“輪廻転生”というのを、信じますか?

先日、偉大なる俳優・緒方 拳さんがこの世を去ってしまわれました。

彼の遺作となった「風のガーデン」で共演した子役の神木隆之介くんは、役者であり続けることに迷いがあり、違う道を考えたそうです。
そんな彼がこのドラマのロケ中に、緒方 拳さんから一言だけ、最後に言われたんだそうです。

 『役者はいいぞー』と ――。

最後まで役者で在り続けた彼は、これからを担うであろう才能ある、若き役者の中で、『言霊』となって生き続けたかったのかも。

1人の役者の生き様と死に様を、その身と心に教えられた神木隆之介くんは、この重い言葉を一生忘れることはできないでしょう。
そして、やがて彼も晩年を迎えた時、この言葉を次の世代の役者へと、語り継いで行くのかも知れません。

これこそが、真の“輪廻転生”ではないのかな、とも思うのです。

冒頭の「生まれ生まれ…暗し、死に死に…冥(くら)し」は、空海の言葉ですが、私は何やら不思議な感覚がするのです。今回、皆さんに、この言葉から“何か”を感じ取ってもらいたかったんですが…。よければ何を感じたか、コメントを入れて下されば嬉しいです。

緒方 拳さんのご冥福をお祈り致します。合掌。 (@まけ)

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小学生から仏像に夢中なみうらじゅんが、
仏友・いとうせいこうを巻き込んだ、抱腹絶倒の見仏珍道中記。

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author:miu-miu2, category:町をぽてぽて, 22:16
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Comment
おはようございます、@くみ様、@まけ様

昨日は大変失礼を致しました。
本当にごめんなさい。

東寺の立体曼荼羅、宇宙を感じますわ〜。
こちらにいらっしゃる御仏の方々は眉目秀麗なお方ばかり。
うっとりしてしまいます。
ちなみに私の仏教賛歌は、「さんだんの歌」でございます(笑)。
いけこ, 2008/10/10 10:02 AM
おはようございます、いけこさん。

いえいえ、お気になさらずに。
こちらこそややこしくて、ごめんなさい。

仏様とか法具とか。本当に見ててもあきないというか。
講堂をあのまま、お部屋にしたいくらいですもん。

そーいや、いけこさんも仏教校ご出身でしたね。
「さんだんの歌」は…残念ながら知らないですねぇ…。
それは浄土真宗だけなんですかね?

私の学校は浄土宗なんで「月かげ(法然の詩)」とか歌ってましたよ。

じゃあ、もしや三帰依文も御存知で?
「♪ブッダーン・サラナーン・ガッチャーミー♪」とか唄ってましたか(笑)?
@まけ, 2008/10/10 10:43 AM
うん、うん、東寺の仏像はすばらしい!!
ちなみに私の守り神は「大日如来」です。
五重の塔もいいけれど、昔、今の動物園に建っていたと言われる法勝寺の六角九重の塔も現物を見たかったな〜!
80メートルを超えると言われた伝説の塔。
「三帰依文」私も唄いましょうか?笑
きさとぱぱ, 2008/10/10 4:14 PM
きさとぱぱさん、こんにちは。

密教の仏像は、他の宗派のものよりも派手というか、華美というか、過剰なところが、わかりやすくて好きですねぇ。

あの岡崎に80メートルの塔ですかぁ。もし、今も現存していれば、京都の高さ制限も変わっていたかも知れませんね。借景の庭園も今より増えていたんでしょうねぇ。

三帰依文。ぜひ、今度一緒に歌ってみませんか?
御所あたりで(笑)。
知らない人が聞いたら、何事!?って思われますね。
@まけ, 2008/10/10 4:50 PM
こんばんにゃ

私、密教好きで仏像好きなので、東寺はたまりません。五重塔の特別拝観のとき、中をみたときは感動しました。

見仏記も、なんども見ました。いとうせいこうさんとみうらじゅんさんのやりとりが最高。大学生みたいなことを、いい大人が言っているのがすばらしい!あのお二人は、私の憧れの人です。
hayate, 2008/10/11 11:01 PM
おはようございます、hayateさん。

hayateさんも密教仲間でしたかっ!

うっうっ、こんなに密教好きがいるなんて感激です…。
私の周りに(注 @くみ以外)、こんな話をすると「怖い」と言って退かれてしまうので…。

みうらじゅんさんは私も憧れです。いやむしろ、あの無類の仏像好きにちょっとした嫉妬を感じます(笑)。

で、時々TV(タモリさんの夜中の番組)で、仏像クイズとか仏像カルタとかやっていたりするので、夢中になって見てます。色んな裏知識が身につきますよ。
@まけ, 2008/10/14 9:00 AM









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