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京の花だより 〜守ろう、藤袴!
2008.10.06 「アサギマダラ」の写真を1点追加しました。

9月の、ある日。
地下鉄今出川の出口付近や烏丸通沿いのお店などに、同じ鉢植えが置いてあるのに気づきました。


川原や野原に生えている野草に見えますが…。

この草の名は、「フジバカマ」。環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されていて、これはその「フジバカマ」の貴重な野生種なのです。

守ろう! 藤袴プロジェクト
1998年に京都市西京区大原野で貴重な野生種が発見され、以降大切に守り育てられてきました。古来から日本人に愛された草で『源氏物語』にも登場します。


特に今年、2008年は「源氏物語千年紀」。「守ろう! 藤袴プロジェクト」が行われ、大事に育てられた「フジバカマ」の鉢があちこちに展示されています (展示場所などは後述)。

万葉の昔から愛された花

     萩の花 尾花葛花 なでしこが花
        をみなへし また藤袴 朝顔が花
               山上憶良 (万葉集 巻八)

かつては日本の野山や川原など、至る所で見られという「フジバカマ」。キク科の多年草で、秋の七草の一つとして日本人に親しまれてきました。尾花はススキ、朝顔は桔梗であろうとの説が有力なのだそうです。


線香花火みたいにも見えます。

     宿りせし 人のかたみか 藤袴
        わすられがたき 香ににほひつつ
                    紀貫之

また、ほんのりと桜餅のような香りのする生の葉を乾かすと、とても良い香りがするそうです。平安時代の女性たちは匂い袋のように身に付けていたということです。

『源氏物語』と藤袴
紫式部の『源氏物語』にも登場する「フジバカマ」

     同じ野の 露にやつるゝ 藤袴
       あはれはかけよ かことばかりも

    「私はあなたと同じ野の露に
     濡れて萎れている藤袴なのです。
     ほんの申し訳にでも
     優しい言葉をかけてください。」
           (『源氏物語』第30帖「藤袴」より)

成長した頭中将と夕顔の娘・玉鬘は、光源氏の養女となっています。光源氏の息子・夕霧は、この美しい従兄弟にひそかに想いを寄せています。

そんな夕霧が父の使いで訪れた玉鬘に藤袴の花にことよせて、秘めた思いを歌に詠んで打ち明けます。が、全く相手にされず…。ちょっと切ない第30帖は、この夕霧の歌にちなんで「藤袴」と名付けられています。

かそけき花!?
筒状の藤色の花弁が“袴”に見えるから「フジバカマ」。藤色、というよりは本当にかすかな灰桜色に見えます。白い線状のものは、花の蕊 (しべ。雌しべか雄しべかは不明…)。


(マウスオンでUPになります)

ほのかな花の色と言い、あるかないかの風にほわほわと揺れる花の蕊 の様子、また葉から微かに漂う桜餅の香りと言い。絶滅の危機に瀕したその存在も含めて、ふと頭に浮かぶのは「かそけき」という言葉。

「ほんのかすかな」とか「あるかないか」という意味だそうです。この美しい言葉も「フジバカマ」も、なくなってほしくないなぁと思います。

「守ろう! 藤袴プロジェクト」へのアクセス
【HP】守ろう! 藤袴プロジェクト公式HP (KBS京都内)
【展示】京都市内各所の展示場所
※写真はいずれも2008年9月17日撮影

。・:*:・゜☆ 。・:*・・゜☆ 。・:*:・゜☆

この「フジバカマ」の蜜を好んで吸う蝶がいます。遠い南の国から渡ってくる珍しい蝶、「アサギマダラ」です。その鮮やかな翅の色は日本の伝統色である“浅葱色”の由来となっているそうです。


この翅の色が“浅葱色”です。

紫式部の生きた京都は、賀茂川の岸に「フジバカマ」が群生し、秋晴れの中をアサギマダラがふわふわと飛んでいたのでしょうか? 鉢植えの花を見ながらしばし想いを巡らせていました。

2008.10.06、偶然にも「アサギマダラ」の写真が撮れたので追加しました。近寄っても全然逃げようともしませんでした。フジバカマは花の終わりを迎えようとしています。近づくとえもいわれぬ良い香りがします。

〜 * 〜 * 〜 * 〜

地下鉄今出川駅の出口付近にあった「フジバカマ」の鉢植え。撮影時はちょうど通勤ラッシュと重なり、道行く人に「この人、一体何してんの?」ってジロジロ見られてしまいました…。怪しい人じゃないよぉー、写真撮ってるだけなんやってば〜! (@くみ)

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author:miu-miu2, category:町をぽてぽて, 10:44
comments(2), trackbacks(0), pookmark
Comment
そうだね〜!近畿地方の中で絶滅とされたのは京都だけですから、みんなで守ってあげないといけません。
そうですか。怪しい人になりましたか・・・笑
野山に行くとほっとするけれど、住んでいるまわりも少しは自然を残しておきたいものです。
きさとぱぱ, 2008/10/02 2:48 PM
きさとぱぱさん、おはようございます!

そうですね〜、
フジバカマに限らずいろいろと。

撮影時は通勤・通学時間帯で
みんなが忙しく歩いている中、
余計に目立ってしまいました。

でもっ。ブロガーですから!
ということでがんばりました〜。
@くみ, 2008/10/03 9:18 AM









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